ガソリンの給油ランプが光った!?
という時、あとどのくらい走れるのか不安になりませんか?
遠出して慣れない土地でランプが光りカーナビやスマホなどでガソリンスタンドを探した方もいるのではないでしょうか。
知らない土地で光ったらホント焦ります。
そんな時に役立つ知識として
エンプティーマークが光ったら後どのくらい走れるのか、光った時の対処法をまとめてみました。
そもそもエンプチーマークとは
簡単に説明すると自動車などに使われる燃料計の多くは燃料タンク内にフロートと呼ばれる浮きを利用して残量を計測する仕組みになっています。
ガソリンの残量が多い時はフロートが上がり高い位置にある状態で、残量が少なくなるとフロートが下がり低くなります。そして一定の位置より下がるとエンプティーマークが光る仕組みになっています。
エンプティーマークが光るタイミングは様々な条件で変わるので正確に〇〇L以下ではなく、だいたい〇〇Lと思っていた方がいいでしょう。
昭和に生産された古い車に乗っていた時、燃料センサーが故障したこともありました。(満タンに入れてもFにならず、燃料計の信憑性がないので給油してから走行距離が200Kmを超えたら再度給油するようにしていました。)
燃料計が変動しない故障の場合は修理ができるので修理をオススメします。
エンプティーマークの光るタイミング
エンプティーマークの光るタイミングは残り〇〇Lになったら必ず光るわけではなく、車種によって様々です。日本の車はガソリンが大体残り1割強ほどになったらエンプティーマークが光ると言われています。燃料タンクが40Lの場合は大体残り5〜6Lで光ります。
外国車の場合、エンプティーマークが光ったら空っぽになります。
光る前に給油するのがベストですが
まだ光らないだろうという燃料ゲージの量の時に光ると結構焦ります。
そんな時、走行距離でもだいたいガソリンの残量を把握する事ができます。
車の走行距離を表示させるためにオドメーター(総走行距離を表すメーター)とトリップメーター(区間走行距離を表すメーター)が運転席前面のインストルメントパネル(計器盤)「通称インパネ」に表示されています。
オドメーターは車が製造されてからの距離を計測し続け、基本的に数値を変えることはできませんがトリップメーターは任意のタイミングでリセットすることが出来、距離を測定できます。
例えば、ガソリンを満タンにした時にトリップメーターをリセットして、エンプティーマークが光った時の走行距離を確認すると大体何キロ走ったら光るのか確認できます。(走行環境によって若干違いますが、大体は把握できます。)
光った時のガソリンの給油量をメモしてガソリンタンクの容量から残り何キロぐらいで光るのかも確認できます。
エンプチーマークが光った時の対処法
エアコンを切ってエンジンの回転数を2000回転以上回さずに、大体50Km〜60Kmほどのスピードで走る。(高速や街中では若干スピードが違いますが・・。)というのが一般的によく耳にすると思われます。
それだけではなく、急加速・急減速などせずに燃費の良い走りを心がければ良いのは間違いないですが一番重要なのは
まず落ち着いてガソリンスタンドを探しましょう。
闇雲に燃費良くスタンドを探しながら走ってもただガソリンを消費するだけです。
今は燃費が1Lで15Km以上走行できるの車種がほとんどです。(ECO自動車は30Km以上走れたり、旧車は7Kmも走れないことがあります。)
仮に1L=10Km走れるとしてエンプティーマークが光った時にガソリンが5L残っていれば50Km走れることになります。
時速50Kmで走れる距離と時間は1時間で50Kmです。
エンプティーマークが光ったからと焦らずに安全な場所に車を停止させて
1時間以内(50Km前後)にたどり着けるスタンドを探しましょう。
高速道路では基本的に50Kmごとにスタンドがあり、ほとんどが常に営業しているのであまり問題はありませんが、以前、田舎で21:00頃エンプティーマークが光りカーナビを頼りにしてスタンドに着いたら営業時間外や定休日でスタンドを3件以上回った経験があります。場所の確認だけではなく営業時間の確認も必要です。
限界まで走ってエンストした時の対処法
ガソリンがなくてエンストする直前はアクセルを踏んでもスピードが出なくなります。あれっと思ったらすぐに安全に駐車できるスペースに車を止めるか、路肩に車を寄せハザードランプをつけましょう。
エンスト時の対処方法をまとめてみました。
車を揺らしてみる
車を揺らすことで給油タンク内のガソリンが多少動き、数百メートルほど動くという都市伝説がありますが、仮に数百メートル進んでもスタンドにつかなければ意味がありません。揺らしてからエンジンをかける行動を複数回行うと地味に体力を消耗しますのでオススメ出来ません。
手で車を押す
ギアをN(ニュートラル)にして手で押すことでエンストした車でも移動させることが出来ます。
同乗者が2人以上いれば数メートルは移動できるかもしれませんが、長距離は難しいです。交通量の少ない道で同乗者が3人以上いて、車を押す人の体格が良く、車を押す行為をする事で青春や笑いを感じられたり、人を助ける事で幸福を感じれる方ならオススメしますが、あまり現実的ではありません。
家族や知人に助けを求める
近くに家族や知人がいるようであれば助けてもらうのも1つの方法です。
携行缶にガソリンを入れてガソリンを持ってきてもらうこともできますし、牽引ロープでガソリンスタンドまで運んでもらうことが出来ます。携行缶や牽引ロープを常備している方は少ないかもしれません。車好き、アウトドア好き、農業関係者などは携行缶や牽引ロープを持っている可能性が高いです。
ガソリンスタンドに助けを求める
ガソリンスタンドによりますがガソリンを配達してくれる所や故障車を牽引してくれる所があるそうです。
また、ガソリンスタンドでは携行缶を有料で貸してくれる所があります。燃料代+携行缶の一時保証金(5000前後)が発生しますが、携行缶を返却した時に一時保証金は返却されます。
近くのガソリンスタンドに連絡してガソリン配達or携行缶の貸出サービスがあるか確認が必要です。
歩いて1〜2Kmの近くにガソリンスタンドがあり携行缶を貸し出してくれるなら良いのですが、5〜6Km離れた所まで歩いてスタンドに行き、ガソリンの入った携行缶を5〜6Km持ち帰るのは結構しんどいと思います。
JAFや保険会社に連絡する
JAFや保険会社では連絡するとその場にスタッフが駆けつけ10Lの給油サービスを行ってくれることがあります。
JAF会員は作業料金が無料で10Lの燃料代(1500〜1600円)のみ発生します。非会員の方は燃料代と一般道では約8000円・高速道路では約16000円の別途作業料金が発生します。
保険会社では契約されている保険プランによりますが契約期間中に1回だけ無料で駆けつけてくれて、10L給油(実費)してくれるサービスがある会社もあります。
まずは保険会社の加入しているサービスを確認して、給油サービスがなければJAFに連絡する順番が良いと思います。
高速道路でのエンストは要注意
一般道でエンストしても交通違反になりませんが、高速道路でエンストすると違反切符が切られることがあります。
高速道路でエンストすると「高速自動車国道等運転者遵守事項違反」になり2点減点の反則金9000円(普通車)になる場合があります。
基本的に50Km間隔でガソリンスタンドはありますが、100Kmほど間隔が空いていたり、夜中には営業していないガソリンスタンドもあります。
高速道路に乗る際はガソリンの残量確認のチェックを忘れずに、少なくても「まだ大丈夫」と思わずに早めに給油しましょう。
仮に高速道路でエンストしてJAF非会員でJAFを呼び警察に切符を切られるとJAF作業台+燃料代約18000円、反則金9000円合わせて27000円前後が財布から無くなります。
エンプティーマークが光って一番重要なことは
繰り返しになりますが一番重要なことは
焦らないことです。
光った時は焦りますが、まず落ち着いて今の自分が置かれた状況で最善の解決策を探しましょう。
慌てて色々と行動すると、交通事故を起こしたり、交通違反で切符を切られたりと追加でトラブルが発生します。
日頃から、ガソリンの残量が少なくなってきたら給油を心がけましょう。