プリンターのインクで「ハテナ・・?」が起こる事がよくあります。
インクの種類がいっぱいあるけど・・どれ?
あれぇ?印刷の色が汚い・・。
黒しか印刷しないのに他の色が減る・・。
なんでだろう?と思った疑問このページで少しでも改善できれば幸いです。
ビンポイントで疑問を解決したい方は目次の利用をオススメします。
プリンターインクの基本 間違えた場合は返品できるの?
プリンターのインクと一言で言っても様々な種類があります。
プリンターインクは数字や絵柄で管理されています。基本的にプリンターにあった型番のインク以外は装着できない仕組みになっています。(違う型番のインクを強引に入れようとするプリンタヘッドが故障する場合がありますのでやめましょう。)
プリンターの外箱には「対応インクはこれ」と写真が記載されていますし、プリンタインクの外箱には対応プリンタの型番が記載されています。よく確認しましょう。
インクを間違えて買う可能性は低いと思われますが、間違えてしまう方は結構います。
間違えてしまってもプリンターのインクは①外箱を開封する前②購入から一週間以内③購入時のレシートがある、この3つが揃っていれば大体の販売店で返品ができます。
プリンターインクを購入した際は、いきなりインクの外箱を開けないで、プリンタを開けて装填されている型番と購入したインクが同じかを確認してから購入したインクを開封すると間違えて購入しても箱は開封せずに済みます。
ただでさえ種類があって間違えやすいインクカートリッジには純正と非純正インクがあります。
一般的に純正が優れていると思われますが、互換インクがすべてダメという事はありません。
純正インクと非純正インクの違いはあるの?
インクカートリッジには大きく分けて2種類のインクがあります。
純正と非純正です。
純正インクはCanon・EPSON・brother・hpなどプリンター製造メーカーが独自に開発、製造したインクです。
品質に優れており発色が綺麗で、長期間保存しても色が経年劣化しにくい特徴があります。
商品パッケージには必ずプリンターメーカーのロゴが入っています。
純正インクは値段が高い印象があり、6色パックなどのセット商品を購入しても3〜4セット購入するとプリンタの購入金額を超えることがよくあります。
シングルプリンターを特売で購入した場合はインクがなくなったらプリンターを買い直した方がお得なことがよくあります。
非純正インクはプリンタ製造メーカー以外が製造したインクです。
純正に比べて品質が劣るものがあり、発色や保持力は純正ほどありません。
値段は純正に比べるとお得で、パケージには純正メーカーのロゴはなく、「キャノン用」など〇〇用と記載されています。
長期間大事な写真を保存したいという方には純正インクがオススメですが、品質にはあまりこだわらないでちょっとした書類の印刷をしたい時は非純正インクでも大丈夫です。
また、純正インクに比べて非純正インクは種類が多いのでトラブルが起きやすいと思う方が多いです。
非純正インクには複数の種類があります
非純正と呼ばれるインクは主に3種類あります。
・リサイクルインクカートリッジ
家電販売店にあるインク回収BOXなどで使用済みのインクカートリッジを回収し、中のインクを洗浄し新たに独自で開発したインクを注入、外側のインクカートリッジを再利用(リサイクル)して販売されているインクです。
・互換インクカートリッジ
リサイクルカートリッジとは違い、カートリッジとインクを独自に製造したインクです。独自製品の為、純正品とは若干形が異なります。また、互換インクを製造している会社は複数あり、会社ごとにカートリッジの形が違います。製造会社により商品の質の差があるインクです。
・詰め替えインク
詰め替え容器に入ったインクだけの商品です。使い切った純正のインクカートリッジに穴を開けて自分でインクを詰め替えます。
カートリッジは純正の為、動作上エラーはないように思えますが、純正カートリッジには純正品を識別したりインク残量を検知するICチップが搭載されています。
インクを詰め替えてもICチップの情報はリセットされないのでインク残量が不明になったり、詰め替えたのにチップ上の使用回数上限で印刷できなくなる事があります。
一番大変なのは注入する時に手が汚れる事がある事でしょうか。
そもそも何故純正のインクがあるの?
答えは純正インクが生産コストは低いのに販売価格が高いからではないでしょうか。
純正インクは高いですが、逆に今の市場に出ているほとんどのプリンタの価格は安すぎます。
プリンタ製造メーカーは本体を赤字で売ってもインクなどの消耗商品で利益を回収する仕組みになっていると考えたくなるのは必然です。(インク商法と呼ばています。)
プリンターインクは「生産のコストが低く、利益が取れる」ことに注目し、環境に優しくゴミの削減を考えた各会社が非純正品を出したと考えられます。
日本では一回一回新しいカートリッジを装着するのが主流ですが、海外ではリサイクルの考えで詰め替えインクが主流になっている国もあります。
非純正インクを使用することは違法ではありません。
過去、キャノンやエプソンなどのプリンタ製造会社が非純正のインクを製造している会社と訴訟をした事があります。メーカーの特許権やインク市場の独占禁止で色々あったようです。
例えば、純正のメーカーはプリンタインクに独自のICチップを取り付けて非純正品がプリンタに搭載されたらエラーをプリンタに表示をさせたり、詰め替え対策にチップに使用回数制御をしたりと非純正品に対する対策をしています。(非純正のメーカーも独自のチップを使用している会社があります。)
そんなことをするより、プリンタ製造メーカーが
「郵送で空のインクを回収し、1つのカードリッジに対して3回まで安価な価格で詰め替える」
「プリンターの価格を高くしてそもそもインクの価格を下げる」
など対策をした方が・・・。とか考えますが、実際にプリンタ製造メーカーがリサイクルインク事業を行ったらを色々と問題が発生しそうで「純正と非純正の共存する今の状態」が一番いいのでしょう。
一般的に純正の方が信頼度がありますが、
純正インクでも非純正インクでもインクのカスレや印刷したら特定の色が印刷されない事がよく発生します。
印刷したら色がおかしいとき まずはノズルチェック
プリンタの印刷結果がおかしい時はまずノズルチェックをしてみましょう。
最近はプリンターの液晶画面で「メンテナンス」などの画面からプリンタ単体でノズルチェックができる機種もあります。
パソコンでノズルチェックを行う場合は「コントロールパネル」などで「プリンター」を選択しプリンターのアイコンを右クリックして「印刷設定」→「ユーティリティー」→「ノズルチェック」と進めばノズルチェックができます。
ノズルチェックの印刷結果に一部印刷が不鮮明な時はヘッドクリーニングが必要です。
「ユーティリティー」内の「ヘッドクリーニング」を行いましょう。
強力クリーニングができる機種もありますが、基本ヘッドクリーニングを3回行っても改善されない時はそれ以上ヘッドクリーニングをすることは無駄です。
4〜5回とクリーニングしてもただインクが減るだけで改善はほぼ見込めません。
発生原因は「インクの乾き」が主です。
長期間プリンタを使用していなかった時、プリンタヘッドに付着したインクが乾いてしまいうまく印刷できない事がよくあります。
プリントヘッドだけではなく、長時間プリンタを使わないとインクタンク内のインクも固まる事があります。
改善には基本的にメーカーでの修理が必須です。
プリンターの修理は機種ごとに一律料金が設定されています。
インクが出ない、内部から異音がするする、用紙が詰まった、プリンタヘッドが動かない・・。でも一律料金の為、修理内容によって修理金額が変わることはまずありません。
基本修理には修理依頼→修理品発送→修理→修理完了品発送と修理の期間は一週間ほどかかります。
そこまで待てない!!
自分でなんとか・・。
という方。自分で修理する方法もあります。
自分でインクのトラブルをなおす方法
まず無理をせず、「自分で修理して直らない時は素直にメーカーに送る」という気持ちで取り組みましょう。
自分で修理をして直らなくなり、さらに症状が悪化しても修理料金一律です。
「直ったらお得」という考えが重要です。
では順番に試しましょう。
軽い症状の場合インクを振ります
まずプリンタに装填されているインクを全て抜き、その状態でプリンタの電源をOFFにします。(機種によりプリントヘッドが移動する機種、エラーが起こり動かない機種がありますが電源をOFFにしてください。)
プリンタから抜き取ったインクのインクの出る部分(インク下部)にセロハンテープを貼り、10回ほど振ります。(セロハンテープを貼らないとインクが飛び散る可能性があります。)
振り終わったらプリンタの電源を入れてプリンタに装填してプリンタの電源を切ります。
プリンタの電源を切った状態で10分ほど待ち、電源を入れたらヘッドクリーニングを1回行います。
軽い症状の場合はこれで直りますが、重い症状の場合改善されません。
インク接触部分を綿棒を使い洗浄をする
インクを振っても直らない場合は「インクとプリンタヘッドの接触部分を洗浄」すると直る事があります。
まずプリンタから全てのインクを抜き取ります。
そのままの状態で綿棒にぬるま湯を染み込ませてプリンタ内いのプリンタヘッド(インクがはまっていた装置)のノズル部分(インクが染み込んでいる部分)に押し当ててインクを溶かします。
何回か「ポン・ポン」と綿棒を押しているとインクが綿棒に付きます。(力を入れる必要はありません)
濡らしたティッシュでも同様に掃除できますが、プリンタヘッドにティッシュが引っかかる可能性がありますのであまりオススメできません。
綿棒にインクがつかなくなったら取り外したインクを取り付けて「ノズルチェック」を3回行います。
1回目は薄い色で印刷されますが、3回目になると色が安定します。
これで色が出ない場合はプリントヘッドを外す必要があります。
プリントヘッドを外して洗浄する
綿棒で掃除しても直らない時はプリントヘッドを外して掃除する必要があります。
機種によりプリンタヘッドが外れるものと外れないものがあります。
強引に外すと故障する場合があります。
インターネットで「機種名〇〇 プリンタヘッド外し方」と検索してそもそも使用している機種が外せるのか調べた方が良いです。
掃除の仕方は、全てのインクを外し、プリンタヘッドも外します。
外したプリンタヘッドを無水エタノールに漬け込み、5分ほど放置します。(ぬるま湯でも大丈夫です)
5分ほど経過するとインクが溶け出しますので液体から出して、回路部分を念入りに拭き、乾燥させます。(ぬるま湯で洗った場合は特にしっかりと乾燥させてください。)
乾燥が終わったらプリンタに取り付けノズルチェックを3回行います。
1回目で正常に出力されなくても3回目になると色が安定します。
インクを振る、綿棒で洗浄する、ヘッドを洗うで改善されない時は諦めてメーカーに送りましょう。
インクがよく減る・・・?この症状は修理が必要
黒しか印刷していないのに他の色が減る。何も印刷していないのにインクが減る。
と疑問に思われる方がいます。
それは故障ではありません。
黒といっても髪の毛の色、カラスの色、新聞の文字の色、と黒には様々あります。その黒い色を表現するためにシアン・マゼンタ・イエロー・ブラックを配合しています。
黒が減る割合が大きいですが、黒以外も消費しています。
文字しか印刷しない方は文字専用のインクが独立しているキャノンのプリンタをオススメします。
何も印刷していなくてもインクが減るという方。
電源をON、OFFしただけでもプリンタは印刷の準備をしてプリンタヘッドが動きインクが消費されます。更にヘッドクリーニングした場合は大量にインクが消費されます。
何も印刷しないでプリンタの電源を毎日入れている方は驚くほどインクの減りが早いです。
プリンタインクを固めずに長持ちさせる方法
よくあるプリンタインクのトラブル原因はインクの乾きです。
一年に一度年賀状の時しかプリンタを使わない方はほぼトラブルが発生します。
プリンタを使わない方でも2〜3ヶ月に一度プリンタの電源を入れるだけでプリンタヘッドが動きインクが微量に出力されますのでたまに電源を入れましょう。