バックアップについて
考えてみませんか
デジカメで撮った写真や動画、スマホで撮った写真や動画を定期的に確実にバックアップが取れてますか?子供の成長や何気ない一瞬の風景、大切な人の写真など同じ写真や動画は2度と撮ることができません。保存方法を間違えると消えてしまうことがあります。そのデータ消えても大丈夫ですか??
大丈夫バックアップしてあるからと自信を持って答えた方
・それ本当にバックアップですか?
・どこにバックアップをとりましたか?
・保存場所間違えるとバックアップ消えますよ?
誰にでも消えて困るデータはあります。
消えては困るデータを守る方法をお伝えします。
また間違ってデータを消してしまった方
データーを戻せる方法をお伝えします。
大切なデータが消えないようにどこに保存すればいいの?
答えは複数の記録媒体とオンラインストレージに定期的に保存すればOKです。
結論から伝えましたが
では何故、保存場所が複数の記録媒体と
オンラインストレージに必要なのか
わかりやすくお伝えします。
記録媒体は色々あるがどこに入れたらいいの?
オンラインストレージ、パソコン、外付けHDD、USBメモリ、SDカード、DVD、CD、フロッピーディスクなどデータが保存できる記録媒体は色々あります。
どこにバックアップすれば?と迷いませんか?
それぞれの記録媒体にデータを保存する時のポイントを紹介します。
パソコンにデータを入れる場合
パソコンにデータを入れてバックアップされている方が大勢います。パソコンの記録媒体にはHDDやSSDが使われます。記録媒体にエラーが発生しない限り保存は可能ですが使用には注意点もあります。
パソコンにデータを入れる時の注意点
・記録媒体の容量には上限があります。
記録媒体(HDD)にデータを入れすぎるとHDDの空き容量が少なくなります。パソコンのHDDにはパソコンを動かすのに必要なプログラムが入っています。HDDにデータを入れすぎた状態でそのまま使い続けるとパソコンの動作が不安定になり、最終的には起動しなくなります。
・ウイルス、マルウエア対策が必要です。
パソコンがウイルスやマルウエア感染するとデータが流出したり、データが改ざんされたり、データが消えたりする事があります。感染経路は主にインターネット経由で感染しますが、インターネットをしていなくてもUSBメモリなどの記録媒体を他人と共有した時に感染する事もあります。改ざんされたデータの修復は難しいです。
詳しくはこちら→セキュリティソフトあり〼
パソコンのデータを守る方法
・パソコンには一時的にデータを入れるようにする。
高画質のデータが大量に保存できる記憶容量の大きい製品や記憶容量が少ない製品があります。記憶容量が多くてもパソコンにデーターを入れるすぎるとシステムを動かすプログラムが不安定になります。パソコンにデーターをバックアップすることは良いことですが、パソコンには一時的に利用するデータのみ入れるようにし、データは定期的に外付けHDDに入れましょう。
・取り扱い方法に注意する。
パソコンは精密機器です。特にHDDは衝撃に弱いです。パソコンが動いている最中に衝撃を与えるとHDDは故障してしまいます。また、電源を強制的に切るとシステムエラーが発生しシステムが起動しなくなる事があります。パソコンを移動させる時は電源を切ってから、使用中やシステム更新時は強制的に電源を切らない。と取り扱い方に注意すると故障の確率は低くなります。
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・部品の経年劣化があります
パソコンなどの精密機器は使用中に劣化していきます。特にHDDは長時間使用すると読み込みや書き込みスピードが落ち、突然動かなくなる事があります。8000時間〜10000時間を超えているようですとHDDの交換、パソコン買換えの検討が必要になります。
詳しくはこちら→HDDの健康状態の調べ方
・HDDにエラーがあるときは書き込みや読み込みが遅くなります。
最近データの書き込みや読み込みが遅くなった気がする方は一度チェックをオススメします。
パソコンが動かなくなった
パソコンが動かなくなったからデータが全て消えたわけではありません。HDDが重度の故障をしていない限りデータの取り出しは可能です。
方法は2つあり自分で取り出す方法、業者に依頼する方法があります。
自分で取り出す方法はパソコンからHDDを取り外し、別パソコンに外付けHDDとして認識させてデータを取り出す事ができますが、HDDの状態によりデータにアクセスする為に専用のソフトが必要になる事もあります。ソフト代は1本数千円〜数万円費用がかかります。
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HDDがメイン基板上で認識されない時は業者に依頼する必要があります。業者に依頼する方法は専用のデータ復旧会社へ依頼が必要になります。HDDの容量により復旧料金が変動し、復旧料金は約数万円〜十数万円発生します。
※HDD故障の場合データを取り出し、その後HDDを交換修理しなければパソコンは動きません。
富士通、NECなど純正メーカーは部品修理は行いますが、データ復旧は行わず、データ復旧会社はデータ復旧のみ行い部品修理は行いません。
両方行っている業者オススメします。↓↓↓会員登録するとありえないぐらいお得です。
外付けHDDにデータを入れる場合
パソコン内のたまったデータを外付けHDDに入れてバックアップを取ることはとても重要ですが注意する事もあります。
外付けHDDには2.5インチと3.5インチの主に2種類の外付けHDDがあります。(最近は外付けSSDもあります。)
2.5インチサイズはパソコンからの給電で動く商品が多く、本体サイズが小さいです。持ち運びが便利で、ノートパソコンと一緒に様々な所に持ち出して使用することが出来ます。
3.5インチサイズはコンセントからの給電が別途必要になる商品が多く、大容量保存できる商品が多いです。使用場所を固定して使う為、大きなデスクトップパソコンや、外付けHDD録画機能付きのTVで使う時に便利です。持ち運びには不向きです。
また、あまり一般的ではありませんが、LAID機能(ミラーリング)があるものはデータを消えにくい対策が取れますし、NAS機能(ネットワーク)があるものは様々な所からHDDにアクセスできます。(LAID、NASのHDDはお値段が少々高いです。)
HDDにテータを入れる時の注意点
2種類ある外付けHDDには使用場所や用途により向き、不向きがあります。パソコンの中のHDDもそうですが、外付けHDDも精密機器です。衝撃に弱く倒したり、落としたりすると外観は無事でも中のデータが読み書き出来なくなる事があります。
持ち運ぶときは2.5インチ、固定した場所で使うときは3.5インチがベストです。
パソコンのデータを外付けHDDに移したら安心というわけではなく、消えて困るデータはパソコンから外付けHDDに移し、そのデータをさらに外付けHDDに移す必要があります。(LAID機能があってもHDDに衝撃を与えればHDDが使用出来なくなります。)
少し面倒ですが・・2.5インチのHDDをパソコンと一緒に持ち歩き、家に帰ったら3.5インチのHDDにもデータを入れる。家の3.5インチのHDDを2週間に1回ほど別のHDDへバックアップする。複数にバックアップする事によりデータの無くなる(消える)可能性は低くなります。
USBメモリ・SDカードにデータを入れる場合
最近は大容量保存できるUSBメモリやSDカードがあり、持ち運びに便利でバックアップに使われている方がいると思いますが、バックアップするには非常に危険です。
USBメモリにデータ入れる時の注意点
すぐに使えるUSBメモリやSDカードには非常に便利ですが、PC本体に抜き差しする時にデーターが消える可能性があります。
パソコン起動中にいきなりUSBメモリを抜くとデータが消えることがあります。
パソコンから取り外す時は必ずタスクバー右下の通知領域をクリックして「ハードウェアを安全に取り外してメディアを取り出す」アイコンをクリックして表示された一覧から外したい「USBメモリの取り外し」をクリックして取り外して下さい。
USBメモリの抜き差し時に静電気によりUSBメモリ内のデータが消えることもあります。
また、何度も抜き差ししている時に上下の向きを間違えて差すと、USBメモリが故障することがあります。USBメモリだけではなくパソコンのUSB接続部が曲がりUSBポートが使用出来なくなる事もありますし、最悪は曲がったUSBポート内の端子がパソコンのメイン基盤と接触してショートを起こし、パソコンが故障する時があります。
※外付けHDDの場合、接続時に静電気が起きても、上下差し間違えても、接続ケーブルが故障するだけでHDDの中のデータは無事なことが多いです。
一時的なデータの移動にはUSBメモリは非常に便利ですが消えて困るデータの保存には不向きです。
CD・DVDにデータを入れる場合
光ディスクにデジタル保存するとアナログの磁気テープに比べ経年によりデータの劣化がないのでデジタル保存しましょうという言葉をよく耳にしますが、書き込まれたデータは劣化しませんが、ディスク自体が経年劣化してしまいます。
CD・DVDにデータを入れる時の注意点
よく光ディスクの寿命は100年と言われます。それは良質の製品を適正な保存環境で管理した場合は100年持つかもしれませんが、温度や湿度、紫外線の影響により寿命は短くなりますし、読み込み面に傷がついたら読み込みできなくなりますし、粗悪品のディスクは極端に寿命が短いことがあります。(激安の海外メディア100枚スピンドルタイプのDVDに写真や動画を書き込み2年経過する前にデータ読み込めなくなってしまった事がありました。)
光ディスクに大切なデータを入れる際は日本製品(高品質)のディスクを使い、直射日光が当たらないように、高温多湿の場所を避け、保管ケースや不織布に入れて傷を防ぐ必要があります。また、3年に一度は光ディスクにコピーする事でデータが消えるリスクを軽減できますが大量に光ディスクがある場合は少々面倒です。(自作のパソコンに内蔵ドライブを3台以上追加すると作業は楽になります。がオススメしません。)
フロッピーディスクにデータを入れる場合
今のパソコンにはフロッピーディスクドライブが搭載されていないので保存する人はあまりいないと思います。そもそも記録媒体のフロッピーが今はほぼ売っていません。フロッピーは磁気ディスクの為、磁気や湿気に弱く2年ほどする読み込みできない事が多くなります。保存できるデータ量も少ないです。
オンラインストレージにデータを入れる場合
オンラインストレージとはインターネット上にあるファイル保管庫の事でインターネット環境さえあればHDDなどなくてもデータを保存する事が出来ます。
Dropbox、Google Drive、iCloudなどが有名です。
オンラインストレージにデータを入れる時の注意点
オンラインストレージにデーターをバックアップするにはインターネット接続が必須になります。無料で利用できるプランもありますが無料の場合保存できるデータ量は少ないです。
ネット環境があれば手軽にバックアップが取れ、USBメモリやHDDの紛失によりデータがなくなる可能性がなく、またデーターが消える可能性はほぼありません。
ただし、オンラインストレージを利用するために設定したID・パスワードが流出してしまうと他人がアクセスできてしまうというリスクもあります。最近は2段階認証などが使え別端末によるセキュリティ対策が強化され安心度が高くなっています。
まとめ
最後に・・・一時的にデータを保存する場合はどこに保存してもOKですが、バックアップとなると一時的な保存とは別に考えてください。
使われる方にとって最適なバックアップ場所は違うかもしれませんが、『1つでは不十分』と忘れないでください。