授業中や会議中、面接中や大事なデート中・・・。
「今!?」というタイミングでお腹がなって恥ずかしい思いをした経験があると思います。
なぜか鳴ってほしくない時にタイミングよく鳴ってしまうお腹の音。その音が発生する原因や鳴らさないようにする事は可能です。
お腹がなる音は大きく分けて2種類あります
「ぐぅ〜」とお腹がなることもあれば、「ぎゅるぎゅるぎゅる」とお腹がなる事があります。
お腹が鳴ったことのある方なら、2種類の音を体感したことがあると思います。
「ぐぅ〜」という音はお腹の中心から、「ぎゅるぎゅるぎゅる」という音はお腹の下の方から鳴っています。
同じお腹の中の音なのに鳴る音が2種類あるのは、体の調子が良かったり悪かったりではありません。2種類の音が鳴っている場所と原因が違うのです。
大きく「ぐぅ〜」と鳴る場所と原因
大きな「ぐ〜」という響くような音は胃から発生しています。
そして、音の正体は胃の中の空気です。
鳴るタイミングは主にお腹が空いた空腹時に発生します。
少し詳しく説明すると・・・
空腹時には血液中の糖分が少なくなります。(低血糖状態)血液中の糖分は脳が活動する時に欠かせないものなので、糖分が少なくなると脳はエネルギーを求めようとして体に様々な指示を出します。
その1つが空腹感です。
脳からの指示で空腹感を感じると胃は食べ物が入ってくる準備として十二指腸や腸に胃の内容物を送り始めます。
その時に胃にたくさんのものが入っていると音はなりませんが、少ない状態だと移動時に音がなってしまいます。
分かりやすく例えると、胃はチューブのマヨネーズの様な物と考えて下さい。
買ったばかりのマヨネーズを出しても音はしません。残り少なく最後まで出そうとすると空気が混ざり「ぶひぃ」と音がなります。
この音「ぶひぃ」という音が胃で発生すると「ぐ〜」と音が鳴ります。
つまり、お腹がへってなったのではなく、血液中の糖分がなくなった事で胃が動き音が鳴ったのです。
「ぐ〜」と鳴る音の予防方法
効果的な予防方法は2つあります。
1つは食べる事です。胃の内容物を増やす事で「ぐ〜」と鳴る音はなくなります。
食べ物を胃に入れる事で音の発生を抑えることが出来ます。
しかし、大事な場面の前などに食べ物を食べるのは少し難しい・・・と思います。
もう1つが糖分を補給する事です。
食べ物を胃に入れるのではなく、脳に糖分を補給させ血糖値を上げる事で脳は胃に指示を出す事がなくなるので音は発生しなく鳴ります。
手頃に糖分を補給できるのが「飴」や「タブレット」です。
いざという時の少々前にタブレットで糖分を補給すると「ぐ〜」と言う音を防ぐ事ができます。
また、背伸びをしてお腹に力を入れたり、息を大きく吸ってお腹を膨らませる事で胃の収縮運動を抑える事もできます。
「ぎゅるぎゅるぎゅる」と鳴る場所と原因
下腹部から鳴る「ぎゅるぎゅるぎゅる」という音は腸から発生しています。
そして、音の正体は腸の中のガスです。
鳴るタイミングは食事の数十分後に鳴る事もありますが、食事に関係なくいつでも発生します。
少し詳しく説明すると・・・
食べののを口にすると食道を通り胃の中で消化され、十二指腸を通り小腸で消化吸収されます。小腸で消化吸収時や大腸での腸内細菌の活動により微量のガスが発生し、腸の中をガスが移動する時に腸の壁を動かして音が鳴ります。
よく言われるのが小麦です。
小麦に含まれる「フルクタン」と言う糖質は小腸で吸収されにくく、大腸で腸内細菌の餌になるのでガスが発生しやすいと言われています。
個人差はありますが、パンやパスタ、ラーメンなどを食べるとお腹が鳴りやすくなります。
「ぎゅるぎゅるぎゅる」と鳴る音の予防方法
人により鳴りやすい食材は違うので小麦の入ったものを食べないと言うのは得策ではありませんが、多少効果はあると思います。
大事な場面では朝食や昼食をパンから米に変えるだけでも効果はあります。
また、自分が何を食べた時に「ぎゅるぎゅるぎゅる」と鳴るか把握するためにも日頃音が鳴った時には「何食べただろう?」と考える事も重要です。
効果的な予防法はガスを腸の一箇所に留めないように適度に腰を動かす事です。
長時間椅子に座った状態が続くと発生したガスが一箇所に溜まり大きくなり、移動する時に音が鳴ります。大きく鳴る前に動かす事で音はなりにくくなります。
食事後に椅子に座る場合は十数分に1回ほど腰をねじるだけで音の予防ができます。