手術が終わると初めは麻酔が効いてる状態なのであまり痛みを感じません。
しかし数十分〜数時間で麻酔が切れます。
大体、医師や看護婦から「痛くなったら鎮静剤ありますから・・・と言われます。
我慢して最大級の痛みが来た時に鎮静剤を貰おうと考えると痛みの峠を超えてしまいます。
痛みは時間経過で必ずなくなるので、手術終了直後に少しでも痛くなった場合は鎮痛剤をもらいましょう。
痛みは数分おきに繰り返しやって来ます
手術の後の痛みは繰り返しやってきます。例えるならお腹が痛くなりトイレを我慢している時と同じような感じです。
少し痛くなり、油汗が吹き出し、痛くなくなる。
痛さの「波」が定期的にやってきます。
小さい波もあればものすごい大きく、意識が飛びそうな波もあります。
この波を複数回繰り返します。
看護婦さんは1〜2時間おきに脈拍数、酸素量、血圧などを測りに側に気て一言声をかけます。(私がずっと起きていたから声をかけたのかもしれません。)
定期的に点検に来るので「痛くなったら次きた時に鎮痛剤を頼もう、まだ我慢できる」と我慢してしまいました。
私の場合、術後の痛みに6時間耐えて峠を越してその後も小さい痛みの波に耐え合計16時間程耐えました。
汗はびちょびちょでシーツと寝間着は濡れていてとても不快な気分になります。
痛みに負けないという目標に向かったのなら良いかも知れませんが、痩せ我慢は術後の体力を落とします。
私の場合、物凄い激痛は術後3〜4時間でした。
この激痛の間は鎮静剤を使い過ごした方がその後が楽になります。
私の場合、痛い時に全身に力を入れてこらえていたので、手足、腹筋も痛くなりました。
どのような感じで痛みがやってくるのかをまとめてみました。
全身麻酔手術の流れと気付く事
手術部位によると思いますが、腎臓結石の全身麻酔の時は以下のように進んでいきます。
手術室に入り麻酔を受けます。
最近の麻酔は点滴が重だそうです。手術台に寝て心電図、酸素マスクなどをつけ点滴の所に睡眠薬を入れたのか、「あっ・・手が冷たい・・。」と思った瞬間に意識がなくなります。
全身麻酔が切れると家族との対面があります。
目覚めたときは家族の方が少し声をかけます。(私は近眼で常時メガネをしています。手術中は眼鏡を外していたので術後には家族の声ははっきり、姿はぼんやりとしたものを覚えています。)
治療室はICUかHCU に運ばれます。
手術後には集中治療室(ICU)、高度治療室(HCU)のどちらかに運ばれます。
ICUの方が緊急性が高いのですが 入室時にはまず気付きません。(家族の方それぞれの部屋の中で面会になるのでは気付くと思います。)
本人が気付くのは部屋を出る時に扉の文字を見た時です。
ICUから出て来た場合は「家族に迷惑かけたなぁ」と思っていいと思います。
体に何か繋がっている事に気付きます。
目覚めてまず気付くのが「身体中に何か繋がっている」事です。
基本、胸には心電図、腕には脈拍計、指には酸素量計がついています。
手術直後はあまり気になりませんが、館内が消灯した時、モニターの青白い光が結構明るく感じます。
手術直後に起きる症状
全身麻酔後には様々な症状がやってきます。
鎮痛剤など使わずに一睡もしないで痛みに耐えたので体験した症状を時系列にまとめていきたいと思います。
最初に感じる違和感は喉の違和感です。
まず声がうまく出なくなります。喉が枯れていると言うか、乾いていると言うか、うまく声を出す事が出来ません。「ナースコールを押しても喋れないじゃん」と思います。
呼吸が異様に浅いです。
呼吸がすごく浅く、早いです。「このままだと酸素が足りなくて酸欠で死ぬんじゃ・・」と思いますが、酸素量は常時チェックしているので酸欠にはなりません。
浅い域ではなく、大きくゆっくり息をしようと空気をいっぱい吸うと胸に激痛が走ります。
胸の痛みは術後5〜6時間で次第になくなり、大きな息が吸えるようになります。
前歯と喉が微妙に痛みます
全身麻酔の事前説明でもありましたが、全身麻酔の時喉に「くだ」を入れるので蔵を入れる時と外す時、喉の奥や前歯に当たったのか微妙な痛みがあります。
突然全身に痛みがやってきます
違和感を少し感じているといきなり全身に痛みがやってきます。
痛みは、数十回・数百回繰り返されます。
5〜6時間痛みは繰り返されます。その後しばらく痛みはなく、10時間超えたあたりからまた痛みました。
初めの5〜6時間を鎮痛剤で乗り切るだけで全然違うと思います。
突然の口の渇き
汗をかきすぎたのか、部屋が乾燥しているのか、熱があるのかわかりませんが、口が結構渇きます。
術後は水などの水分補給が禁止されているので対処方法は「うがい」になります。
ナースコールを押して看護婦を呼ぶか、検診時に看護婦に依頼することをオススメします。
痰が出ます
喉が渇いて、うがいをした後は喉に痰が絡む事があります。「ん゛」と咳払いしたいのですが体が痛く咳払いは出来ません。
喉の渇きと痰を交互に繰り返します。
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当然ですが時間が経過すると術後の痛みは少なくなります。
痛みが事前に来ることを少々予測できます。
心電図などが表示されているモニターを見ると気付く事があります
痛みの波が来るときには前兆がありました。
私の場合は脈拍が80ほどから110ほどへと上昇すると決まって激しい痛みがやってきました。
定期的にモニターを見て脈拍数をチェックして、80から90、100と上昇してきたときは痛みに耐える準備をして、110から100、90と下がったときはもうじき痛みがなくなると気持ちが楽になりました。
心の準備があると多少の痛みも耐えられます。
今回の手術で鎮痛剤をもらってないのですが、もらったらゆっくり休めるのでしょうか?
もらいすぎもいけないと思いますが、「無理!!」と思ったら鎮痛剤を素直にもらいましょう。